レイキとは、日本発祥のエネルギーワークであり、「手を当てる・手をかざす」というシンプルな行いを通じて、心とからだを静かに整えていく実践です。
このページでは、その中でもとくに「臼井霊気」に焦点をあてて、
・臼井甕男氏の歩みと、「安心立命」という考え方
・日常を生きるための指針である五戒の意味
・病腺霊感法・霊示法・発霊法といった代表的な技法
・日本伝統式と臼井式西洋式のちがいと、その「いま」の姿
・世界の医療・ケア現場での受け止められ方や、科学的な評価
などを、碑文やテキスト・研究書といった一次資料を手がかりに、できるだけやさしく、正直に整理しています。
レイキ伝授セミナーを開催する側としては、できれば触れられたくないような「不都合かもしれないけれど、学ぶ方には大切な情報」も、読む方ご自身の判断材料になるように、そのままの形でお伝えしていきます。
初めてレイキにふれる方、まずは全体像を短く知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
レイキの基本とやり方を短く理解する(入門ガイド) 💫
このページの内容
臼井氏と臼井霊気療法 🗻
五戒(詳細解説) 🕊️
日本伝統式・臼井霊気の代表的な技法 ✋
日本伝統式と臼井式西洋式 ⚖️
各ディグリー(段階)の特徴 🪜
世界に広がるレイキ 🌏
体験談とヒーリング実践 🙂
レイキ(靈氣)の語源と意味 🪷
文献にみる「霊気」の歴史 📜
レイキのコラム集 📚
まとめと安全配慮 🕊️
※ 注記・参考文献はページ末にまとめています。
臼井霊気とは ― 歴史と「安心立命」の教え
臼井甕男(うすい・みかお)氏は1865年、京都に生まれました。
西方寺の碑文や、その内容をもとに整理された書籍・資料からは、医療・心理・宗教・易術など幅広い分野に学び、いくつもの仕事や修養を重ねながら、「人はいかにして心安らかに生きられるのか」という問いに向き合っていた人物像がうかがえます[注1]。
伝承によれば、臼井氏は鞍馬山での修行・断食を経て深い霊的体験を得たのち、1922年に東京・青山に「臼井霊気療法学会」を設立し、一般の人々にレイキを伝える活動を始めたとされています[注2]。
ここで語られる出来事には、墓所の碑文などから「史実として確認できる部分」と、口伝や伝承として語り継がれている部分の両方があり、その切り分けも今も研究のテーマになっています。
臼井霊気療法は、単なる癒しの技法ではなく、「安心立命(あんしんりつめい)」[注3]
――不安に振り回されず、自分の人生を静かに生きていくための道として説かれました。
手を当てる・手をかざすというシンプルな実践を通じて、心の在り方や、生き方そのものを整えていくことが大切にされています。
現代のレイキ実践者が学ぶ手順や説明の多くは、この臼井氏の教えから枝分かれしたものです。
一方で、時代や国、流派によって解釈が変化したり、強調される部分が入れ替わっているところもあります。
このページでは、そうした「変化してきた部分」と「今も変わらず大切にされている部分」の両方を、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。
さらにくわしく読む → 臼井霊気の真の目的 🕊️
五戒(詳細解説)
臼井霊気療法のまんなかに置かれているのが、「今日だけは…」ではじまる五戒です。
今日だけは 怒るな 心配すな 感謝して 業をはげめ 人に親切に
原文では、五戒の前に「招福の秘法・萬病霊薬」ということばが添えられています[注4]。
これは「幸いを招き、心とからだを整えていくための、毎日の心がけ」という意味合いで語られたもので、現代の医療用語としての“薬”とは少し違う、象徴的な表現だと受け取られています。
現代のことばにすれば、
「今日一日を、怒りに振り回されず、過度な心配から一歩離れ、
感謝の気持ちを思い出しながら、自分の務めに励み、人にやさしく接してみましょう。」
という、日々の小さな約束ごとです。
・「怒るな」……怒りそのものを否定するのではなく、「今日一日は、その衝動を少し手放してみる」という提案。
・「心配すな」……未来への不安でいっぱいになったとき、「今ここ」に戻るための合図。
・「感謝して」……うまくいかない日にも、小さな「ありがとう」を見つけていく練習。
・「業をはげめ」……自分の役割や仕事に、淡々と丁寧に向き合うこと。
・「人に親切に」……身近な人への一言や、ささいな思いやりを大切にすること。
五戒は、レイキを使うときだけのスローガンではなく、「どう生きるか」をそっと照らす指針です。
朝夕に合掌し、静かに胸の中で唱えることで、レイキの実践と日常の生き方とがゆるやかにつながっていきます。
原文・読み下し・やさしい意訳を、三つ並べてじっくり読みたい方は、こちらのページで詳しくご紹介しています。
さらにくわしく五戒を知る 🕊️
日本伝統式と臼井式西洋式 ― ふたつの流れ
レイキには、大きく分けて「日本伝統式」と「臼井式西洋式」という二つの流れがあります。
どちらも、臼井甕男(うすい・みかお)氏の教えを起点としながら、時代や国、受け継いだ人々の背景によって形を変えつつ広がってきた系統です[注5]。
どちらが「正しい/まちがっている」という話ではなく、
・日本伝統式は「ヒビキ(手の感覚)」を通して、静かに感じ取っていくこと
・臼井式西洋式は、決まった手順とポジションを通して、わかりやすく伝えていくこと
をそれぞれ大切にしている、兄弟のような関係だとイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
クイーンズティーでは、どちらか一方だけに偏るのではなく、
「感じるレイキ(伝統式)」と「伝えるレイキ(西洋式)」の両方を学び、
その人らしいバランスで使っていけるようにお伝えしています。
日本伝統式 ― ヒビキを軸にした「感じるレイキ」
日本伝統式のレイキでは、病腺法・霊示法・発霊法などの技法を通して、
手のひらに現れるささやかな変化(ヒビキ)を大切にします。
基本は片手で、一点にそっと集中して手を当て、
- じんわり温かい
- ひんやりする
- ずん…と重く感じる
- ふっと軽くなる
といった感覚を手がかりにしながら、「いま必要なところ」に導かれていくスタイルです。
静けさの中に、芯の強さがすっと立ち上がるようなレイキだと感じる方も多いです。
「今日はここがいつもと違うな」「さっきより少し楽になったかも」
といった、言葉になりにくい小さな変化を味わっていきたい方には、日本伝統式のレイキがしっくり来ることが多いようです。
臼井式西洋式 ― 手順が整った「伝えるレイキ」
臼井式西洋式は、林霊気研究会を経て高田ハワヨ氏がハワイから世界に広めた流れで、
誰にでも学びやすいよう、手順やポジションが整理されています[注6]。
基本は両手で、頭部→前面→背面→四肢へと左右対称のポジションを順番に当てていきます。
- 「次はどこに手を置けばいいか」が分かりやすい
- 家族や大切な人に、同じ流れでしてあげやすい
- 時間配分や回数などがイメージしやすい
といった特徴があり、初めてレイキを学ぶ方にとっても取り組みやすいスタイルです[注7]。
全身をまんべんなく包みこむように手を当てていくことで、
包まれるような安心感と、心がゆるむやさしさが育ちやすいレイキです。
私自身は、西洋式のポジションで両手をそっと重ねたり、指先だけを重ねるとき、
愛おしさの波動がぐっと高まるように感じています。
もちろんこれはあくまで私個人の体感ですが、「やさしさをそのまま手に乗せて届けていく」ような時間として、西洋式の魅力をお伝えしています。
林霊気研究会と、臨床の試み
林忠次郎氏は、医師としてレイキの臨床応用に取り組んだ人物として知られています。
複数の施術者で患者に手を当て、経過を記録しながら、どのような変化が見られるかをていねいに観察していました。
現代の医学研究とは方法も規模も異なりますが、
「人の回復を支える、穏やかなケアの方法を探りたい」という姿勢は、今の時代にも通じるものです。
レイキをめぐる歴史の中で、こうした真剣な試みがあったことも、大切な1ページだと感じています[注8]。
レイキ史のながれ(タイムライン)
1865年:臼井甕男氏、京都に生まれる。
1922年:鞍馬山での修行・体験を経て、東京・青山に臼井霊気療法学会を設立。一般への伝授を開始。
1923年:関東大震災。被災者への施術支援が口伝として伝わる。
1920〜30年代:臼井氏の門弟たちが各地で活動。林忠次郎氏が臨床的な研究会を主宰し、高田ハワヨ氏がハワイを拠点に普及を始める。
1930〜40年代:英語圏へ広がり、「Reiki」という名前が一般化。
1970年代:高田氏が多くのマスター(伝承では22名[注9])を育成し、世界的な普及が加速。
1980年代以降:逆輸入の形で日本でも再評価が進み、研究・交流・教育体系の整備が行われていく。
2000年代〜現在:世界各地で実践され、補完代替療法として紹介される一方、科学的評価をめぐる議論も続いている。
日本伝統式・臼井霊気に伝わる代表的な技法(病腺法・霊示法・発霊法)
霊気の発見者・臼井甕男(うすい・みかお)氏に由来する技法です。
ここでご紹介するのは、日本伝統式の系統に受け継がれている臼井霊気の代表的な三つの技法であり、いわゆる「臼井式西洋レイキ」では、必ずしも同じ名前・形で伝わっていない場合もあります。
病腺法(Byosen)
霊示法(Reiji)
発霊法(Hatsurei)
を一言で表すなら、
病腺法 ……「感じ取る」時間
霊示法 ……「委ねて導かれる」時間
発霊法 ……「自分を整える」時間
と言えるかもしれません[注10]。
ここでは、専門的になりすぎない範囲で、そのエッセンスだけをやさしくご紹介します。
病腺法(Byosen)— からだの声を「手のひら」で聴く
病腺法(びょうせんほう)は、手をそっと当てたりかざしたりしながら、からだのどこに「気の偏り」があるかを感じ取っていく技法です。
伝統式では、いきなり強く触るのではなく、まずは少し離した位置から、
・じんわり温かい
・ひんやり冷たい
・ちくちくする
・ふわっと引き寄せられる
といった、ささやかな感覚を手がかりにしていきます。
最初は「何もわからない…」と感じる方がほとんどですが、気楽に続けるうちに、
「さっきと違うかも」「ここだけ少し強く感じる」
といった微妙な変化が少しずつ育っていきます。
ここで大切なのは、「診断しよう」としないこと。
医療的な判断をするのではなく、あくまで
「このあたりに、いつもより少し強い動きがあるな」
と、“からだの声”を静かに聴くような姿勢で手を当てていきます。
クイーンズティーでは、ファーストディグリーの段階から、
「からだの声を聴く」という入口として、やさしい病腺法の練習にもふれていきます。
最初から完璧に感じ取ることを目指すのではなく、
「なんとなく違いがあるかも」
と気づく小さな一歩を、大切に重ねていくスタイルです。
霊示法(Reiji)— 頭で決めすぎず「導き」にまかせる
霊示法(れいじほう)は、頭で「どこに手を当てるべきか」を決めすぎず、祈りや五戒の唱和のあと、静かに心を澄ませて「導かれるままに」手を動かしていく技法です。
最初に、
・今日のヒーリングが、いちばんよい形で行われますように
・必要なところに、必要なだけレイキが届きますように
といった意図を、やさしく心の中で整えます。
その上で、ふと気になる場所や、自然に手が向かうところに、そっと手を置いていきます。
「ここで合っているのかな?」と不安になったときは、正解を探そうとするよりも、
「いま、自分の手が安心して止まっている場所」
を確認してみるのがおすすめです。
霊示法は、テクニックというよりも、自分と相手、そしてレイキそのものを信頼していく練習でもあります。
発霊法(Hatsurei)— 自分を透明に整える時間
発霊法(はつれいほう)は、「レイキをする前に、自分を整える」ための時間です。
呼吸を静め、意識を内側に向けていくことで、心とからだの余分な緊張をほどき、レイキと響きあいやすい状態へと整えていきます。
流派によって細かなやり方は異なりますが、
・背すじを軽く伸ばす
・ゆっくりとした呼吸を続ける
・光や気の流れをイメージしながら、内側がすっきりしていくのを感じる
といった流れがよく用いられます。
誰かに手を当てる前だけでなく、眠る前や、一日の切り替えのタイミングに自分ひとりでおこなってもよいものです。
「自分をケアすることが、そのままレイキの練習になる」
——発霊法は、そんなやさしい時間を育ててくれる技法です。
三つの技法が、静かな一本の流れになる。
現実のセッションや練習では、
1. 発霊法で自分を整える
2. 病腺法で、からだの声を聴く
3. 霊示法で、導かれた場所に手を当てていく
というように、三つの技法が一本の流れの中で自然に混ざり合っていきます。
どれか一つだけを完璧にしようとするより、
「今日はここを少し意識してみよう」
という軽さで続けていくこと。
その積み重ねの中で、レイキの“やさしい手応え”は育っていきます。
各ディグリー(段階)の特徴
レイキは、いくつかの「ディグリー(段階)」に分けて学ぶのが一般的です。
多くの系統ではファースト・セカンド・サード(+ティーチャー)という構成が用いられますが、流派によって名前や回数が異なる場合もあります[注11]。
ここでは、もっとも広く知られている三段階について、あくまで一つの目安としてご紹介します。
ファーストディグリー ― 自分と身近な人へのヒーリング
ファーストでは、まず「自分自身へのヒーリング(自己ヒーリング)」と、「身近な大切な人へのヒーリング(他者ヒーリング)」を中心に学びます。
・手の当て方、基本のポジション
・安全に配慮した姿勢、声かけのしかた
・レイキを流すときの呼吸、意識の向け方
といった「からだに触れる基本」をていねいに身につけていく段階です。
自分の心とからだが少しずつ整ってくることで、「まずは自分を大切にしていいんだ」という感覚が育ち、身近な人へも自然にやさしさを向けられるようになっていきます。
セカンドディグリー ― シンボルと遠隔ヒーリング
セカンドでは、シンボルと呼ばれるサイン(記号)と、その使い方を学びます。
シンボルは、意識を集中し、エネルギーをどのように使いたいかを「自分自身に思い出させる鍵」のような役割を持ちます。
・場を浄化し、エネルギーの流れやチャクラのバランスを整えたいときに用いるシンボル
・心のケアや感情の癒しを、もう一歩深めたいときに用いるシンボル
・時間や距離を越えて、人や出来事にそっと光を届けることを意図して用いるシンボル など
それぞれに得意な領域があり、意識の深まりとともに、感じ取れるエネルギーの質も変化していきます。
また、セカンドでは遠隔ヒーリングについても学びます。
離れた場所にいる人や、過去・未来の出来事に対して、そっと光を届けるように意識を向ける練習です。
物理的な距離や時間を越えても「心はつながっている」と感じられる体験として、大切にされている段階です。
サードディグリー ― 「レイキとして在る」ことに近づく学び
サードでは、「より高次の意識と響き合う」とも表現される学びに入ります。
光そのものと一体となるような感覚の中で、心が静まり、
存在の奥から静かな平安が満ちてくる――そのように感じる方も少なくありません。
レイキを「何かに使うエネルギー」として扱う段階から、
自らがレイキとして在る感覚へと、少しずつ移行していく、
魂の成熟のステージです。
日本伝統式で語られる「安心立命(あんしんりつめい)」のこころにも通じる学びであり、日常の中での選択や人とのかかわり方そのものが、
レイキの実践と重なっていく段階だと言えるでしょう。
ディグリーは資格の等級ではなく、「学びの扉が増えていく」ための目安です。
どの段階にいても、一番大切なのは、今日一日をていねいに生きることと、やさしく手を当てる時間を続けていくこと。
クイーンズティーでは、一人ひとりの歩みに合わせて、無理なく自然に進んでいけるよう、ディグリーごとの学びをお手伝いしています。
各ディグリーをもっと深く知る 🪜
世界に広がるレイキ
日本で生まれたレイキは、ハワイを経由して欧米へと伝わり、いまでは世界各地で実践されています。
国や地域によって位置づけはさまざまですが、病院やホスピス、緩和ケア病棟などで「補完・サポートのためのケア」として取り入れられている例もあります[注12]。
レイキは、医療の代わりではなく、
・不安や緊張が強いときに、そっと寄り添うケア
・治療の合間に、心を落ち着かせるための時間
・ご家族やボランティアが、手を当ててそばにいるための手段
といった形で用いられることが多く、「からだを治すための治療」というよりは、「人として寄り添うケア」として位置づけられています。
文化や宗教の違いを越えて受け入れられている背景には、
「手を当てる・そばにいる」という、とてもシンプルで普遍的な行為があるからかもしれません。
そこに込められたやさしさや思いやりが、言葉の壁を越えて伝わっていく――その一例として、レイキが世界各地で使われているといえます。
世界が認めたレイキの効果を読む 🌏
科学的見解と国際評価
レイキについては、欧米を中心に「痛み」「不安」「ストレス」「QOL(生活の質)」などを対象とした小規模な臨床研究がいくつも行われてきました。
中には、痛みや不安がやわらいだという結果を報告する研究もありますが、研究デザインやサンプル数に課題があるものも多く、総合的には「前向きな結果もあるが、医学的な効果を断定する段階には至っていない」というのが主な評価です[注13]。
公的機関や医療団体の多くは、
・レイキはリラクゼーションや気分の安定に役立つ人もいる
・しかし「病気を治す」「がんを治療する」といった効果は証明されていない
・必ず医師による診断・治療を優先し、その補助として利用すべき
といった立場をとっています。
レイキは、医療の代替ではなく、「からだと心をいたわる静かな時間」として、うまく付き合っていくのが現実的です。
手を当てることで呼吸が深くなったり、「大丈夫だ」と感じられる時間が増えたりすれば、それ自体がその人の回復や毎日の生活を支える力になっていきます。
クイーンズティーでも、医療行為とは別のところで、
「安心感」「自己回復力」「自分を大切にする感覚」が育まれていくようなレイキの在り方を大切にしています。
体験談とヒーリング実践
どんなに本を読んでも、レイキは「体験してみて分かること」がたくさんあります。
当サロンでは、初めての方にも気軽にお試しいただける「レイキヒーリング体験」をご用意しています。
レイキヒーリング体験 🙂
実際に受けてくださった方からは、
「手のあたたかさに包まれて、思わず涙が出ました」
「ここ数日眠りが浅かったのに、その夜はぐっすり眠れました」
「深く息ができるようになって、心がふっと軽くなりました」
といったお声をいただくことがあります。
一方で、その場では「よく分からなかった」というご感想になる方もいらっしゃいます。
レイキの感じ方や変化の出方は、人それぞれ・その日の体調ごとに違うため、
どちらも“正解”のひとつです。
大切なのは、「どう感じなければいけない」という正解を押しつけず、
その日、そのときの自分の状態をやさしく受けとめてあげることだと考えています。
レイキは診断や治療の代わりではなく、からだと心をそっと休ませるための静かな時間です。
もし医療が必要な症状がある場合は、必ず医師の診断・治療を優先しつつ、
そのうえで「自分を大切にする時間」としてレイキを取り入れていただければと思います。
レイキの体験談(感想)を読む 🌸
コラム集
コラム:鞍馬山と戦国武将
鞍馬山は、古くから修行と祈りの山として大切にされてきました。
伝承のひとつとして、戦国武将・加藤清正公がこの地を訪れたとも語られます。
時代を越えて、多くの人が「心を整えたい」「自分を鍛えたい」と願いながら歩いてきた場所でもあり、その祈りの積み重ねが、いまの静けさと空気感につながっているのかもしれません。
コラム:牛若丸と天狗伝説
牛若丸(のちの源義経)は、幼少期を鞍馬山で過ごし、天狗から武術を学んだ――そんな有名な伝説があります。
もちろん物語としての側面が大きいのですが、「見えない存在に守られている」「自然の中で心身を鍛える」といったテーマは、現代の私たちにもどこか響くものがあります。
臼井甕男氏が修行した鞍馬山には、こうした歴史と伝説、そして自然の力が重なり合い、訪れる人の心を静かに整えてくれる特別な雰囲気が今も息づいています。
コラム:レイキと富士山信仰
日本の霊性を語るうえで欠かせないのが、富士山信仰です。
富士山は「日本人の心の山」とも呼ばれ、古くから登拝や祈りの対象とされてきました。
レイキの世界でも、富士山は「自然の大きな循環」「清浄なエネルギー」の象徴として語られることがあります。
鞍馬山と同じように、富士山もまた、自然と人の祈りが重なり合う場として、日本人の精神文化の土台を支えてきた存在だと言えるでしょう。
コラム:明治大正時代の療法ブーム
レイキが生まれた明治・大正の頃、日本では西洋医学の普及と並行して、さまざまな民間療法や自然療法が注目されていました。
温泉療法、食養生、指圧、呼吸法など、多くの「からだを整える工夫」が雑誌や新聞をにぎわせ、いわば「療法ブーム」のような時代だったのです。
その流れの中で臼井甕男氏が「霊気療法」を体系化し、現代に続くレイキ実践の土台が形づくられていきました。
レイキは、当時の人々の「もっと健やかに生きたい」という願いに応えるかたちで生まれた、日本独自の自然療法だと言えるかもしれません。
コラム:現代の鞍馬寺
今の鞍馬寺は、京都を代表する観光地でありながら、今も変わらず修行と祈りの場です。本殿前の金剛床に立つと、六芒星の文様が描かれた石畳の中央から、大地と天を結ぶエネルギーを感じるといわれています。観光で訪れる人々も、自然に手を合わせたり、静かに瞑想したりと、それぞれの祈りを捧げています。臼井甕男氏が断食修行を行った鞍馬山は、時代を超えて今もなお「霊的な学びの聖地」として息づいており、多くの人々を癒しと気づきへ導いています。
鞍馬山の入り口
コラム:レイキと瞑想の関係
レイキの実践は、瞑想と深く通じるところがあります。
とくに発霊法は、呼吸をととのえ、意識を静かに内側へと向けていく点で、マインドフルネスや坐禅とよく似た側面を持っています。
手を当てながら、自分の呼吸や感覚にそっと気づき続ける――その時間は、単なるリラックスを超えて、「今ここ」に戻ってくるためのやさしい瞑想のような役割も果たしてくれます。
コラム:東洋と世界のエネルギー概念
世界には、「氣」「プラーナ」「マナ」など、生命エネルギーを指す言葉が数多く存在します。
背景となる宗教や思想はそれぞれ違いますが、「いのちのめぐりを大切にしたい」という願いは共通しているのかもしれません。
レイキもまた、そのひとつとして「見えないけれど、たしかに感じられるもの」を大切にしてきた実践です。
国や文化を超えて受け入れられている理由の一端は、こうした普遍的な感覚に響き合うところにあるのだと思います。
コラム:明治時代のエネルギー療法の萌芽
明治期の資料をたどると、「気」や「養気」といった言葉を用いた心身法もいくつか見つかります。
たとえば『心身強健養気療法』(木原通徳氏)や『心身鍛錬養気法』(足立栗園氏)などは、国立国会図書館でも閲覧できる貴重な資料です。
そこには、呼吸や意識の向け方を通じて「自分の内側の力を引き出そう」とする工夫がすでに記されています。
「○○気療法」と呼ばれるさまざまな実践の源流のひとつとして、こうした試みがあったことも、レイキ史を考えるうえで興味深い点です。
まとめ
レイキは、臼井氏の哲学を受け継ぐ日本発のヒーリング法です。
学びを通して、自然と調和し、心の静けさを取り戻していく助けになります。
それは特別な力ではなく、すべての人にそなわる“いのちのあたたかさ”です。
日常の中で、自分や大切な人を包み込む光として――レイキは今も息づいています。
安全配慮
レイキは医療行為ではありません。
急な痛みや高熱、出血などの症状があるときは医療機関を優先してください。
妊娠中や術後は無理をせず、主治医や施術者に相談しながら行いましょう。
安心して続けるために、自分を大切にすることが一番の基本です。
レイキとは何かを、やさしく理解したい方へ 💫
科学的・国際的なレイキの評価を知りたい方へ 🌏
他のエネルギー療法との違いを、もう少し整理して知りたい方へ ⚖️
臼井先生が遺した“心身改善の道”を深く理解したい方へ 🕊
これからレイキを学ぶ方から、よくいただくご質問 💬
レイキ初心者の方から、よくいただくご質問 💬
遠隔ヒーリングや“ヒビキ”の感覚を深く理解したい方へ 🔮
注記
[注1] 臼井甕男氏の学びの分野や経歴については、西方寺の「臼井霊気療法碑」の碑文、ならびにそれをもとに整理された山口忠夫氏や Frank Arjava Petter 氏らの著作を手がかりにしています(参考文献欄参照)。医療・心理・宗教・易術など多方面に学んだことは複数の資料に共通して見られますが、具体的な職歴や順序・期間には不明な点も多く、研究者による解釈の幅も残されています。
[注2] 臼井氏の鞍馬山での修行や断食体験、霊的体験の詳細については、碑文などから確認できる部分と、口伝・伝承として語り継がれている部分が混在しています。このページでは「石碑などから確認できる史実」と、「後世の口伝・物語として伝わる部分」とを意識的に区別しつつ、どちらもレイキ史の一部としてていねいに扱うことを心がけています。
[注3] 「安心立命」は禅語として「あんじんりつめい」「あんじんりゅうみょう」など複数の読みがあり、辞書・宗派によって表記が異なります。このページでは一般の方にも読みやすいように「あんしんりつめい」と表記していますが、もともとは仏教・禅の文脈で育まれてきた言葉であり、多様な読みと受け止め方が存在します。
[注4] 『臼井霊氣療法必携』などに見られる五戒の前文には、「招福の秘法」「萬病霊薬」といった表現が添えられています。これは当時の精神文化の中で、「心の持ち方を整えることで、人生や健康に良い流れを招いていこう」という象徴的な言い回しとして用いられており、現代の医療用語としての“薬効”を直接保証するものではありません。また、五戒の文言や前文の表記(例:「今日丈けは/今日だけは」「業をはげめ/業を励め」「靈氣/霊気」など)は、流派や版によって少しずつ異なりますが、いずれも「日々の心の在り方を整える」という願いを共にしています。
[注5] 「日本伝統式」「臼井式西洋式」といった呼び方は、臼井霊気から広がった諸系統を大まかに整理するための便宜的な区分です。実際には、日本国内の学会系・直傳系、西洋系の各スクールなど、多様な流れが存在しており、その内容や重視するポイントには幅があります。
本ページでは、「日本伝統式=ヒビキを丁寧に残している流れ」「臼井式西洋式=手順が整理され、学びやすい流れ」という、大づかみな特徴にしぼって紹介しています。
[注6] 林忠次郎氏や高田ハワヨ氏の系統は、臼井甕男氏の教えから派生した重要なルートとして、多くの書籍や研究で紹介されています。
本ページでは、系譜の細かな違いや諸説のすべてを網羅するのではなく、実践者目線での特徴——「日本伝統式は感じる技法を丁寧に残していること」「臼井式西洋式は手順が整理され、学びやすい形に整えられていること」——を中心にご紹介しています。
[注7] 高田ハワヨ氏の教えでは、左右対称に手を当てる「定型ポジション」やレベルごとのカリキュラムが整えられ、安心して学べるよう配慮されています。頭部から前面・背面・四肢へと順に手を当てていくことで、手順に迷いにくく、家族や大切な人にも同じ流れでしてあげやすい構成になっています。
一方で、ポジションの数や順番、名称・説明の仕方などは、弟子筋やスクールごとに違いがあり、「この形だけが唯一正しい」という意味ではありません。本ページでは、複数の系統に共通して見られる基本的な特徴を中心に紹介しています。
[注8] 林霊気研究会では、複数人で同時に手を当てる協働のヒーリングや、そのときの症状・経過を記録しながら観察する、といった臨床的な試みが行われていたと伝えられています。
現代医療のエビデンス基準(大規模試験や統計解析)とは前提も方法も異なりますが、「人の回復を支える穏やかなケアの方法を探りたい」という誠実な姿勢がそこにうかがえます。
本ページでは、林霊気研究会を「近代日本におけるレイキ臨床の一例」として紹介しており、特定の療法効果を保証したり、医療行為の代替として推奨する意図はありません。
[注9] 高田ハワヨ氏が育成したマスターの人数については、
資料によって異なる数字が伝わっています。
確定値ではなく、伝承として受け継がれているものです。
[注10] 病腺法・霊示法・発霊法は、臼井霊気の伝統的な技法としてよく紹介されますが、実際の手順や重視するポイントは流派や師匠によって異なります。本ページの説明は、共通して語られるエッセンスをわかりやすく整理したものであり、医療的な診断や治療行為をおこなうことを意図したものではありません。痛みや強い症状がある場合は、まず医療機関での診断・治療を優先し、そのうえで無理のない範囲でレイキを取り入れてください。
[注11] ディグリーの名称や段階の数え方は、臼井霊気から派生した各系統・スクールによって幅があります。
日本では「ファースト/セカンド/サード/ティーチャー」といった呼び方のほか、「レベル1〜3+マスター」などと表現するところもあります。
海外では、サードディグリー修了者をそのまま “Reiki Master” と呼ぶ系統や、サードディグリーと “Reiki Master Teacher” を別段階として区別する系統など、いくつかのバリエーションがあります。
本ページでは、説明のしやすさのために「ファースト〜サードの三段階」をひとつの目安として紹介しているだけであり、どの呼称や回数が優れている/劣っているという価値判断を意図するものではありません。
[注12] レイキの導入状況は国や地域、医療機関によって大きく異なります。
イギリスやアメリカなどでは、一部の病院やホスピス、がんセンターなどで、ボランティアや補完療法チームによるレイキが提供されている例が報告されています。一方で、公的医療制度として一律に認められているわけではなく、病院ごとの方針やスタッフの専門性によって扱いが分かれています。
また、ヨーロッパの一部の国では、補完・代替療法に対して民間保険や追加保険で費用の一部が補償されるケースもありますが、その対象や条件は保険会社・契約内容ごとに異なり、レイキが常に含まれるとは限りません。制度やガイドラインは見直しが続いている分野であるため、具体的な利用を検討される場合は、最新の公式情報や医療機関・保険会社の案内をご確認ください。
[注13] レイキの科学的評価に関する論文やレビューでは、慢性痛や不安、ストレスなどに対して「有望な結果が見られた」とする報告もある一方で、対象人数が少ない、プラセボ対照の難しさ、研究デザインのばらつきなど、多くの課題が指摘されています。
がん医療や緩和ケアの領域では、レイキを「がんを治す治療」ではなく、「リラクゼーションや不安軽減を目的とした補完療法」として紹介する公的機関が多く、「病気の治癒を約束するものではない」「通常の医療を中止したり遅らせたりしてはならない」といった注意喚起もあわせて行われています。
このページでは、こうした国際的な評価を踏まえつつ、レイキを「安心感や自己回復力を支える静かな時間」としてお伝えしており、医療行為や医学的治療の代替として推奨する意図はありません。
[注14] 「霊」という文字には、古くから“天からの恵みを受け取る心”という象徴的な意味が重ねられてきました。
白川静氏による「巫女が器で天からの恵みを受ける象形」という解釈がよく知られていますが、
語源にはいくつかの説があり、どれも人が“見えないものを敬う心”を表しています。
[注15] 「気(氣)」は東アジアで長く語られてきた生命のめぐりを表す言葉です。
インドではプラーナ、ポリネシアではマナなど、世界中に似た概念がありますが、
それぞれの文化が育んだ言葉であり、同一視するのではなく“響き合う感覚”として大切にしたいものです。
[注16] 「霊気」という言葉は臼井氏の創始以前にも使われており、
玉利喜造氏『内観的研究』(1912)などに「清らかな気」という表現が見られます。
人が“良い気”を感じてきた歴史の一部として、やさしく受け止められます。
[注17] 川上又次氏『霊気療法とその効果』(1919)なども、当時の人々が
“癒しの力”を探していた時代背景を伝える一冊です。
そこに描かれた「霊気」は、時代の願いと希望を映した言葉でもあります。
参考文献
■一次・準一次資料/碑文・学会系テキスト
臼井霊気療法学会『臼井靈氣療法必携(Hikkei)』――五戒原文・Q&A などの原資料(影印/復刻/英訳に複数系統あり)。
臼井霊気療法学会『霊気療法のしおり』――実践要点の小冊(版により表現差あり)。
西方寺(東京)「臼井霊気療法碑(功徳碑)」――生没年、活動年譜、逝去地等の一次手掛かり(翻刻紹介に拠る)。
(禅籍)『景徳伝燈録』――「安心立命」語義の背景(校訂本は複数系統)。
■周辺一次資料(近代日本の“霊気”語用例)
玉利喜造『内観的研究』大正元(1912)――「霊気」語の近代用例(国立国会図書館の書誌で閲覧可)。
川上又次『霊気療法とその効果』大正8(1919)――当時の諸療法文脈での“霊気”語の使用例。
■ 研究・解説(日本語・英語)
Frank Arjava Petter, “This Is Reiki.” Lotus Press, 2012. ISBN: 978-0940676343.
Frank Arjava Petter & Tadao Yamaguchi, “The Hayashi Reiki Manual.” Lotus Press, 2003. ISBN: 978-0940676794.
Tadao Yamaguchi, “Light on the Origins of Reiki: A Handbook for Practicing the Original Reiki of Usui and Hayashi.” Lotus Press, 2007. ISBN: 978-0914955658.
■ 医学・看護系(予備的研究の例)
・Baldwin AL, Vitale A, Brownell E, et al. “Effects of Reiki on Pain, Anxiety, and Blood Pressure in Patients Undergoing Knee Replacement: A Blinded, Controlled Pilot Study.” Holistic Nursing Practice. 2017;31(2):80–89.
Journal of Evidence-Based Complementary & Alternative Medicine. 2017.(レビュー:結論・限界の読み分けが必要)
Pain Management Nursing. 2014.(系統的レビュー:エビデンス質評価を含む)
■ 周辺分野(比較概念)
・R. H. Codrington, The Melanesians: Studies in Their Anthropology and Folk-lore(1891)—「mana」概念の古典記述。
・中村 元ほか『インド思想史』—プラーナ概念の基礎参照。
■ 林霊気研究会(林忠次郎)関連の参照(臨床運用像の整理)
Frank Arjava Petter & Tadao Yamaguchi, “The Hayashi Reiki Manual.” Lotus Press, 2003. ISBN: 978-0940676794.
Tadao Yamaguchi, “Light on the Origins of Reiki.” Lotus Press, 2007. ISBN: 978-0914955658.
The International Center for Reiki Training(reiki.org)“The Story of Dr. Chujiro Hayashi.”(通説整理のリソース)
■ 典拠・書誌(人名や別号確認に利用)
国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)――書誌事項・版の確認。
Web NDL Authorities(典拠データ)――例:「足立, 栗園」(別号「麻渓道人」)の同一人物確認。
ご興味をお持ちいただいた方は、あわせて以下のページもご覧ください。